今日、山で死ぬかもしれなかった
〜今日の苦悩、ベスト3〜
ーその1ー
知らない山で携帯のバッテリーが切れ、落ち合うはずの同行者と出会えず、途方にくれた。
ーその2ー
帰り道に足場が崩壊していたが、そのまま進むことに
死ぬかと思ったが、持っていた猟銃に助けられた。が、、殺されかけもした。
ーその3ー
別の山にて、キツネが飛び出してきて真正面に居たようでしたが、
教えられたのに全くわからず・・・。
その時、漫画のような慌て方をしたらしく、
しばらくの間バカにされ続けていた。
『ドコドコドコ!ドコドコドコ???!!』
僕『・・・・・・』
猟に出かけた二人は、良さげな山に登ったのです。
僕は相変わらず、腰痛なのであまりきつい事はするつもりはなく、
猟銃のスリングと呼ばれる部分を持ってきませんでした。
スリング(銃を肩に背負う紐の事)
しかし『稜線で合流しよう。』と二手に分かれ、登り始めた山はきつい斜面に
滑りやすい土質、岩場、とそこそこハードでした。
稜線(りょうせん、その山域の主要なピークを結ぶ尾根を稜線と呼び、稜線の中でも最も顕著な尾根の連なりを主稜線、主脈などという。
腰を庇いながら、やっとのこと尾根まで登り切ると、
そこは思ったような地形ではなく、合流できそうにありません。
電話は通じず、時は過ぎ
いざという時の取り決めをしていなかった事を後悔しました。
引き返すにも危険な斜面を登ってきてしまったので
あきらめて進んでみることに。
その間、定期的に地面に矢じるしを残していました。
しばらく進むと不安感が押し寄せ、来た道を戻ることに。
すると電話が、『おい、いまどこだ?
僕『よかった!!つながった。採石場の裏に回り込んだ辺りです
『採石場?・・・・・プツ・・
バッテリーが切れました。『おうふ……
これはもう猟どころではないと、一定距離進むごとに、
口笛を強く吹きながら戻り始めます。
居場所を知らせるためです。
(しかし、鹿も口笛のような鳴き声の時があるため逆に危ないかも。
不安感を募らせながらしばらく歩き続けていると、
視界の隅にオレンジ色が見えた気がしました。
ちらっと木の陰に隠れたそれはまぎれもなく、同行していたオガワさんでした。
『鹿かと思ったじゃねえか』
『矢印残してたのお前か』
ホッとしました。孤独って思った以上に不安になります。
くさいセリフ吐きますが、1+1は2じゃないと心から感じました。
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・帰り道、鉄パイプで出来た橋が崩れていた。
そこで困ったのは、僕の銃にスリングが付いていなかったこと。
片手で肩に担ぐように保持していたので、
両手が空かないのはかなり危険な場所でした。
『おい、これスリングねえと死ぬぞ。』
先に危険な箇所を抜けたオガワさんに言われます。
正直そうでもないと思っていたのですが、
いざ行こうとすると、銃が半端なく邪魔。
バランスが取れない。
下を見たことで恐怖感があふれてきました。
ひきこもり気質の肉体には到底無理でした。
まだマシそうな上側から回っていく事にしました。
けど足がすくんでまともに体が動きません。
波紋の呼吸をしながらがんばりました。
知らない人はジョジョ 波紋の呼吸でググるべし。
もうとにかく怖かったです。
僕はいろいろなシーンで『最悪の結果』を鮮明にイメージしてしまう癖があります。
そのせいでルートが定まらず、その迷いがさらに不安感をおしあげる。
Q.そこで僕は銃に対してやってはならない事をしました。
それはなんでしょう?
A,銃口側を地面にぶっ刺し、ストック代わりにした。
そう、銃はデリケートな物。
まずそんな事やろうなんて思いません。
けどそれをためらわずやってしまうほど、
命の危機を感じていたんだと思います。
無事に山を降り、銃を分解すると銃身の半分まで土や砂利が詰まっていました。
銃床も傷だらけに…。
けど、いままで以上に愛着が湧きましたとさ。
おわりー
レミントンーM870。名前はジョニーですw