『ひきこもりのそとこもり』ひきこもり猟師物語

ひきこもりが 生きる場所を探す物語を ここに残していく。

銃を持つということは、自分の過激な部分を押し殺していくこと。

そもそも過激な人間には、銃所持の許可は降りるか難しいだろう。

 

しかし、どんな人間でも裏の顔はあるものだ。

人に言えない秘密、一人で抱え込み発散している感情。

 

「表裏ないよね」とよく言われる僕であるが、そんなこともない。

 

僕が移住して2年。

その間、あまり出ていない一面もある。

 

そんな話をします。

 

僕は、過去に30箇所以上の職場を経験した、

結果は毎回同じで、自己嫌悪に押しつぶされて

【引きこもる】ことを余儀なくされたのだが。

 

案外、色々経験している僕ですが、珍しい仕事も何個かしました。

 

例えば、【女装バー】またはその類の店。

 

 

もう、色々な人に話しているし秘密でもないですが、

 

 

 

僕が引きこもった要因の一つ、

「男らしくしろよ、女々しい、」

職場では、そう言った言葉が織り込まれた説教ばかりされていました。

 

 

幼少期から他者とのズレを感じて生きていた僕ですが、

高校生という多感な時期に「性別に対する固定概念」みたいなものが

常に心にひっかるようになりました。

 

 

 

 見栄を張りたい、カッコをつけたい、男らしく。

という概念に全く興味がなかった僕は、無理して世間に合わせるのをやめた。

 

きっかけは高校の文化祭で女装したことでした。

性癖とかじゃなくて、自然体でいられるような心地よさがありました。

 

 

hikikomori-hunter.hatenablog.com

 

 

 

 

そして数ヶ月後、横浜市にある、女装する店を発見し、

バイトを始めた。

 

 

早速初日の「言葉遣い」で行き詰まった。

語尾は女らしくしなさい。とか、一人称は私か、私とかにしなさいとか。

 

仕方なく、私とは口にしてみるも、くそ違和感の塊である。

 

結局、その店は2ヶ月と続かなかった。

 

 

 

 

おそらく僕は極端が嫌だったのだろう。

どっちでもない。が心地よかった。

 

 

その後、ひきこもり、バイト、ひきこもりを繰り返し、

色々な職場を転々とする。

 

ひきこもりも数々の苦難を乗り越え、脱出し始めた頃、

僕は母の働く、自営業の飲食店でコックコートを着て男らしく働いていた。

 

 

でもだんだんと辛くなる。

僕は精神論が嫌いだ。

特に男に対してはなぜか精神論が用いられる世の中だ。

だんだんと死んだ魚の眼になる僕。

 

 

 

そんな中、職場から徒歩2分の場所に女装バーがあることを知る。

 

 

ある日、

今にも潰れそうな精神で土砂降りの雨に濡れながら、ドアを開けた。

すると女装してる人が出て来た。開口一番に

 

オカマさん「あら!びしょ濡れじゃない!どこの組合の方?」

 

僕「え・・・組合?その手のものではないのですが・・・」

僕は、「どこのヤクザか?」と聞かれていると本当に勘違いした。

 

どうやら女装系やオカマにとっての組合という組織があるらしい。

僕の勘違いにオカマさんは爆笑し、店内に案内された。

 

そして、、

昼は飲食店、終わってから女装バーでバイトすることになった。

そういう系の店としては3箇所目になる。

 

 

結局、言葉遣いに関して、色々試した結果「うち」で落ち着いた。

それもそれで変だが、消去法でそうなった。

 

語尾は無理して変えなかった。

 

※その時期のツイート

 

 

 

 

 

はい。この頃はまだ、だいぶ怒りの沸点も低く、 酔っている時とはいえ、うちとかツイートしてるところを見ると、仕事上の自分と建前の自分が、ごちゃごちゃになり、何が本当の自分なのかわからなくなっていた頃です。

 

 

 

しばらくした後、あきる野市に移住し、

銃を持ち狩猟をするものとして、

相応しいようになろうと、

怒りや、嫉妬といった感情を押し殺していったのです。

もちろん男は男らしくしろ、といった地域でしたので、無理もしてきました。

 

そして、現在。

不思議なことに怒りや嫉妬という感情がほとんど湧いてきません。

同時に、自分の中の過激な感情も全て抜け落ちてしまったような感覚です。

 

正直、戸惑いがあります。

思ったように発言できない。

怒りや、激しい感情が湧きそうになった瞬間に、根を摘み取っているような

無理をしているわけではないので、ある意味相応しいのかもしれません。

 

でも、自分の一部を殺してしまったような感覚に陥るのです。

 

怒りだって、嫉妬だって、悪じゃない。

 

そんな自分の裏の面も受け入れてこそ、

本当の意味で自然体になれるんだと思うんです。

 

 

 

でも僕の2年に及ぶ自己暗示や無意識化での過激な感情を消す。という

行為の影響はかなり根深いようです。

 

ある意味、お坊さんみたいな感じです。

メンヘラみたいなこと言っていますが、本当に恐ろしいです。

 

 

 

どうしたらいいんだろう、昔好きだったことをしたり、

友達と遊んだら少しは正常になるのだろうか。

 

 

 

以上、何が言いたいのかわからない記事ですが。

気持ちを封じ込めるという行為は、

度がすぎると後悔するよって体験談でした。